<Header>
<Author: 岑參>
<Title: 送張子尉南海>
<Format: 五言律詩>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 張子が南海に尉たるを送る>
<BookPage: 216-217>
<UsedPage: 2>
<Feature: 1>
<End Header>
<Poem>
不擇南州尉
高堂有老親
樓台重蜃氣
邑里雜鮫人
海暗三山雨
花明五嶺春
此鄉多寶玉
慎勿厭清貧
<End Poem>
<Translation>
遠い南方の南海というところの縣尉になって赴任する君の心中をおしはかるに、君の家には年老いた親御さんがあって、その孝養を怠るわけにはいかないので、選り好みせずにこんな僻地の小役人をひを受けられたのだろう。さて南海の地はエキゾチックなところで、樓臺がそびえているかと見れば、唇氣樓が幾重にも積みかさなっているのだったり、町の中に餃人という怪しい半人半魚の動物が雑居しているのに出くわしたりすることもあろう。雨がふりつづくときは海上の三山も薄暗く煙って見えるだろうが、また春のくるのは早いから、五嶺の峯には、あるいは白く、あるいは赤く、 花が咲いて明るく目を射るだろう。この地方は昔から寶玉の名産地として有名だが、 従って誘惑も多いことと思う。君はそんなものに目をつけず、あくまで清貧を守る心を忘れないでもらいたい。
<End Translation>
<Formatted Translation>
遠い南方の南海というところの縣尉になって赴任する君の心中をおしはかるに、
君の家には年老いた親御さんがあって、その孝養を怠るわけにはいかないので、選り好みせずにこんな僻地の小役人をひを受けられたのだろう。
さて南海の地はエキゾチックなところで、
樓臺がそびえているかと見れば、唇氣樓が幾重にも積みかさなっているのだったり、
町の中に餃人という怪しい半人半魚の動物が雑居しているのに出くわしたりすることもあろう。
雨がふりつづくときは海上の三山も薄暗く煙って見えるだろうが、
また春のくるのは早いから、五嶺の峯には、あるいは白く、あるいは赤く、 花が咲いて明るく目を射るだろう。
この地方は昔から寶玉の名産地として有名だが、 従って誘惑も多いことと思う。
君はそんなものに目をつけず、あくまで清貧を守る心を忘れないでもらいたい。
<End Formatted Translation>